中学受験算数の作業力

入試に限らず、試験において周囲がカリカリと鉛筆を動かしている音が聞こえるのに、自分は手が止まってしまっているのが気になることはありませんか。考え込んで手が動かない状況は、思考が追いつかないために起こっていることです。思考力を鍛えれば次第に手の動きと思考力が同時になってきますから、中学受験の算数にも活かしていきましょう。

思考力を鍛えるための勉強法として注意しておきたいのは、同じ傾向の問題ばかりを解かないということです。似たような作業を繰り返していると、体は自動で作業をしてしまうと脳科学的にもいわれています。一人じゃんけんで毎回違う手を出すのも、慣れてしまえば何も考えずにできることなのです。

では、何をすればいいかといえば、問題を解いたときの理解力を深めることです。問題を解いて解法を理解するというのは、いつも同じ作業とは限りません。似た問題にあたればどうしても解法を理解するのが機械的になりがちですが、そうならないように敢えて別々の分野順に解いてみるのも一案です。あるいは、傾向が似ていない問題を集めた問題集も役立ちます。毎回新鮮な思考力を求められる問題に取り組んで解法を理解するように努めれば、脳は自然に活性化されて働きがよくなるはずです。